こんにちは!シッターのNakasatoです。
過去二回に渡って数値規制についての記事を書かせていただきました。
(↑読まれていない方はぜひお読み下さい)
7月10日の昨日、予定通り検討会が行われました。
参加された @vivace_f (Instagram)様が報告してくださった投稿によると、
石山氏が提唱したあの”虐待法案”は却下されるに至ったようです!
まずはこのブログやInstagramの投稿を見てシェア、ハガキ、メールなどアクションを起こしてくださった方々本当にありがとうございました。
またこの件にご尽力された方々、ここまでお疲れさまでした。

今回まとめられた素案
・猫ケージの大きさは縦 体長×2、横 体長×1.5、高さ 体高×3
ただし上下運動できるよう作を設けて2段以上の構造とする。
・3時間以上ケージから出して運動できるようにする
・自治体がチェックしやすいよう統一的な基準を設ける。
事業者に対し自治体がレッドカードを出しやすい明確な基準とする
・床材として金網の使用禁止
・温度計、湿度計の設置
・臭気により環境を損なうことのないよう清潔を保つことを義務付け
・自然光や照明による日照サイクルの確保の義務付け
・獣医師による定期的な健康診断の義務付け
・長時間展示の場合は6時間おきに休憩を義務付け
・帝王切開は実施した獣医師による出生証明書の交付を受けることを義務付け
・被毛や爪が不適切な状態で放置しないこと
・散歩や遊具を使って人と触れ合うことを義務付ける
・メスの交配は6歳(満7歳未満)まで
ただし生涯出産回数が少ない個体は交配終了年齢を7歳とする
・やむを得ない帝王切開ではなく計画的な帝王切開について上限回数が示されていない
・オスの繁殖制限や引退時期について一切明記されていない
・従業員1人あたり繁殖猫25頭、販売猫20匹まで
・猫ケージの高さが理想である180cmに満たない
良い点と、まだまだ議論が必要な点が
黒字部分は一歩前進した項目。
赤字はまだ足りないと考えられる項目です。
まず黒字部分から触れていきますが、石山氏の提唱していた法案の中で最も皆さんが懸念していた部分がケージの大きさの数値です。
それに比べればかなり前進したという感じです!
が、個人的には猫ケージで最低で2段というのは「上下運動」のうちに入らない気がします。最低でも3段は欲しい。。
ただ「運動時間は考慮しない」という石山氏の法案は通らず「3時間以上ケージから出して運動できるように」となったので運動不足などの心配は多少なくなりますね。
その他の”獣医師による健康診断を受けさせる"とか、”清潔を保つ”とか、”被毛や爪の適切な管理”なんてのはもう当たり前中の当たり前すぎて…
これを「義務」として明記しなければ守れない業者がいることが信じられませんが。
そういう業者に向けての法律ですからしょうがないんですけどね。
赤字部分はなぜか繁殖に関することがほとんどですね。
まず「メスの交配は6歳まで」について6歳になるまでの出産回数は何回までなんでしょう?
「生涯出産回数が少ない個体」というのは具体的に何回以下の個体のことなんでしょう?
ここまで数値を明示できなければ今回の議論の意味がないので、これからもっと詰めて行くのだろうと思います。
生涯の帝王切開の回数もなるべく少なく決められなければならないし…
「従業員1人あたり繁殖猫25頭、販売猫20匹まで」
こうして数字にしただけでは想像がつきづらいかと思いますが、私には経験があるのでわかります。
私はかつて猫カフェに勤務していました。
その当時は一人で(他のスタッフの出勤時間までの数時間でしたが)最大23匹の猫たちをお世話していましたが、体感としてはかなりしんどいんですよ。
時間や心に余裕をもってお世話をしていくとなるとこれは現実的な数字ではありません。
よほど愛情深い人ならいざしらず、時間に追われたり疲労が溜まってくると手を抜いたり猫たちに優しく出来なくなってしまう人も中には出てくるかも知れません。
私を含め勤務していたスタッフたちにはそういう人はいませんでしたが、劣悪な業者を取り締まるための法律でこれはちょっと心配な数字ですね。
そう考えると課題はまだまだ残っています。
近々もう一度検討会が行われます
なんと急きょ、今夏中にもう一度このような検討会を予定しているとのこと!!
「今回まとめられた素案の中でもっとこうして!という意見があれば、再びアクションを起こして」と議員さんの中からアドバイスがあったそうです。
具体的な日時は不明ですが、まだチャンスはあります!
ハガキアクション、メールアクション、それぞれができる形でまだまだ続けましょう!
この法律の行方をこれだけの国民が注目しているのですよ!と行動で示すことが大切なのだと思います。
↑これ実際小泉環境大臣宛のハガキにも書きました。
誰も注目してないだろう、と思われてしまえば業界や国の都合のいいように話が進められてしまい、知った頃には手遅れというのが一番怖いことです。
皆さんがこうして行動を起こしたことで、虐待のような法案が却下されたことに加えこれまで予定されていなかった再度の検討会が行われることになったのかも。
そう思うと無駄ではなかった、皆さんの意思があれば国をも動かせる。
有志の皆様、これからも動向に注視し行動を起こし続けて下さい。
引き続きのご協力宜しくお願いします。
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