UA-131213754-1 Column:キャットフードの成分を調べてみよう
top of page
  • 執筆者の写真PINO

Column:キャットフードの成分を調べてみよう

更新日:2023年2月21日

こんにちは!シッターのNakasatoです。


以前、「猫ちゃんのフード、何を基準に選んでいますか?」というコラムを書きました。

(まだお読みでない方はぜひ先にこちらをお読みくださいね)


ということで、自分が今愛猫に与えているフードの成分にはどのようなものがあるのか?

皆さんもキャットフードのパッケージを片手に、成分表示を見ながら一緒に確認していきましょう。



シッターがPINO社長とNyamiさんに与えているのはアメリカが原産国のフードです。

このフードを例にどのようなものが含まれているか見てみましょう。

全てに触れることはできないので主要なものだけ抜き出して詳しく書いていきます。


まずは原材料名を書き出してみる

鶏肉、チキンミール、玄米、白米、鶏脂、香料、フラックスシード、サーモンオイル

塩化カリウム、DL-メチオニン、塩化コリン、タウリン、乾燥チコリールート

乾燥ラクトバチルス、プランタルム、乾燥バチルス、サブチルス、アシドフィルス

乾燥エンテロコッカス、フェシウム、乾燥ビフィドバクテリウム、アニマリス

亜鉛たんぱく化合物、ビタミンEサプリメント、ナイアシン、マンガンたんぱく化合物

銅たんぱく化合物、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅、ビタミンB1

ビタミンAサプリメント、ビオチン、ヨウ化カリウム、パントテン酸カルシウム

ビタミンB12、ビタミンB6、亜セレン酸ナトリウム、ビタミンDサプリメント、葉酸


以上です。


まず、原材料名というのは多く含む順に書かれていますので

このフードの主原料は「鶏肉」

そしてその次に多いのがチキンミール、玄米…となります。

「鶏肉」はその名の通り私達も口にするのと同じ鶏のお肉で、猫だけでなく私達人間にとってもなくてはならない「たんぱく質」を多く含みます。

たんぱく質は皮膚、被毛(髪の毛)、筋肉、血管、内臓など身体のすべてを構成する主要な栄養素です。


じゃあ次に、この聞き慣れない

「チキンミール」って何?

◯◯ミールはさまざまな部分を粉砕して粉末状にしたものといわれます。

モモ肉、胸肉、ささみなど私達が一般的に口にする可食部以外(もしかすると頭、骨、内臓、嘴、羽など本来であれば捨てられるような)の部分も含まれているかもしれません。

これはフードによって違うので一概に言うことはできませんが、あまりにも低価格なフードだとコストカットのために主原料も安価なものが使われます。


このフードはそんなに安価でもないと思うんですがね…。

それでもこの原料はどんなものなのか不明瞭なので、ちょっとマイナスポイントですね。


玄米、白米

次に来るのが玄米、白米です。

猫の食性は完全肉食といわれていますが、腸内環境のためには食物繊維も必要です。

玄米は白米よりも栄養価が高く、食物繊維も豊富なため玄米がより多く含まれているのは好ましいと言えます。

ちなみに、このような穀物を含まないフードであれば「グレインフリー」と呼ばれます。


鶏脂、サーモンオイル

これらの脂質は人の場合でも摂りすぎるとメタボリックシンドロームなどの原因となりますが、実は身体になくてはならない栄養素でもあります。

鶏脂に含まれるオレイン酸などの不飽和脂肪酸には血中コレステロールを下げる働きがあります。

またサーモンオイルに豊富なEPA、DHAなどのオメガ3脂肪酸は皮膚の抗炎症作用、心血管保護作用をもち、美しい被毛を保つのにも必要です。


フラックスシード、チコリールート

フラックスシードは亜麻仁油で知られる亜麻仁という植物の種で、近年若い女性の間で人気のスーパーフードです。

食物繊維が豊富な他、抗酸化作用があるといわれています。

チコリールートはハーブの一種で利尿作用があり、デトックス効果があることが知られています。


乾燥ラクトバチルス~アニマリスまでの9種類

これらはすべて乳酸菌です。

ヨーグルトやキムチなどの発酵食品に含まれ、腸内環境の改善からインフルエンザの予防など(人の場合)さまざまな効果が研究によって分かっています。

乳酸菌は複数の種類を摂取することが望ましいと考えられているので、9種類も入っているのは高ポイントですね。


○○たんぱく化合物

亜鉛、マンガン、銅はミネラルの一種で体内でさまざまな働きをします。

ミネラル類はそのままの状態で添加するよりもたんぱく質と結合させた化合物として添加したほうが吸収が良く、体内に長くとどまります。

また硫酸〇〇と書かれているものもそれぞれミネラルの補給源としてペットフードへの添加が認められた化合物です(が、硫酸マンガンだけは人間の食べ物には添加が認められていません)。


ビタミン

どのキャットフードにも必ずビタミンAやビタミンDが添加されています。

猫の身体は体内でこれらのビタミンを十分に生成できるような構造ではないからです。

ちなみに、ビタミンCを生成できない人間とは対照的に猫はビタミンCを体内で作り出すことができるんですよ!

だからキャットフードには添加されないんです。すごいですね~。


アミノ酸

必須アミノ酸とは体内で生成できないために食事から摂らなければならないアミノ酸のことですが、猫の必須アミノ酸は11種類で犬の10種類、人の9種類と比べて最も多いんです。

中でも猫だけがタウリンを生成できないため、キャットフードには必ずこのタウリンが含まれます。

タウリンにはコレステロールを下げたり肝臓の働きを助けたり、インスリンの分泌を促すなどたくさんの働きがあります。


まとめ

こうして見ると、いくつかマイナスなポイントはあるものの…

基本的な栄養素はもちろんのこと、種類豊富な乳酸菌、スーパーフードなどの健康維持に有用な成分はしっかりと含まれているということが分かります。


もちろんフード選びの基準は原材料だけでなく、価格や猫ちゃんの嗜好性、アレルギー対策等色々あると思います。


もし選び方がわからないという方がいらっしゃったらぜひご相談ください!

私はペットフードメーカーの人間ではないので、猫ちゃんのことだけを考え中立的な立場でご相談に乗ることができると思います。


「原材料について考えたことがない」という方は、まず原材料名をよく見てみましょう。

「愛猫に与えているフードに何が入っているかよく知らない」という方は知らないままにせず、できるだけ調べてみましょう。


猫ちゃんの健康は人と同じように毎日食べる食べ物に大きく左右されるため、あなたのフード選びにかかっています。


「ママさんパパさん、お願いしますニャりよ~」

愛する猫ちゃんには健康的で元気な一生を送らせてあげたいですね😸💘

閲覧数:30回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page