こんにちは!シッターのNakasatoです。
11/26(火)、札幌市保健所が主催する研修に参加してきました。
動物取扱責任者研修とは?
札幌市でペットショップ、ブリーダー、ペットシッターなどのペット関連事業を営む場合、必ず必要なのが「動物取扱責任者」という資格になります。
店舗に1名以上いなければならず、PINOキャットシッターサービスではシッターである私Nakasatoがその資格を保持しています。
この動物取扱責任者は年に一度行われる「動物取扱責任者研修」に参加するのが必須になっています。
この研修は一回3時間以上行うことが義務とされていて、今回は3時間半だったのですが
・動物看護師による講義(高齢動物の介護の現状など)
・保健所職員による講義(改正動物愛護管理法の内容など)
といった内容でした。
シッターの業務としてはどちらかというと動物介護のほうが関係が深いのですが、個人的に興味深かったのは改正動物愛護法に関することでした。
改正動物愛護管理法
現行のいわゆる「動物愛護法」は5年ごとに見直されることになっていて(その後1~3年に渡り施行されていく)、今年がその年だったというのは知ってはいたんですがそれがどのように変わったかということまでは詳しく知りませんでした。
今回改正となった内容をざっくり言うと
・全体的に様々な基準や条例が細分化された(全65条→全99条に)
・動物虐待に対する罰則が厳しくなった
(2年以下の懲役又は200万円以下の罰金→5年以下or500万円以下に、など)
中には昨今増加している多頭飼育崩壊に焦点を当てたものや、マイクロチップ装着の義務化など時代や飼育環境等の変化に適用できるよう見直されたのだなと思えるものもいくつかありました。
これはとても良い傾向だなと感じましたが、専門業者だけでなく一般の認知度を上げなければ効果が出にくいのではとも感じました。
今後施行するにあたって広告等で周知していくのでしょうか。
札幌市の殺処分の現状
講義の中で札幌市保健所における猫と犬の殺処分の現状についてもお話がありました。
犬は平成26年度から殺処分頭数0、猫は28年度から年に1~2頭程度ということでした。
ただし、この1~2頭というのも保護したものの病気や怪我などで回復の見込みがなく、やむを得ず行ったものだそうです。
これを聞いて心底ホッとしました。
しかしどの自治体でも収容頭数には限界があることでしょうし、それでも捨てられたりして保健所に連れてこられる子はきっと0ではないのですから「これで解決」ではありません。
これからも殺処分0の維持を目指して、一度家族として迎えたワンちゃん猫ちゃんは最期まで責任を持って飼おうという当然のことをみんなで続けていくことが大事だと思います。
野良猫ではなく「地域猫」という選択
また現在札幌市では「札幌市動物愛護管理推進計画」を基盤として、外で生活している猫を殺処分するのではなく「地域猫」として見守っていこうという取り組みが行われているのです。
無責任に餌やりをするのではなく一旦捕獲して去勢、避妊を行ってから野生にかえす。
こうすることで不幸な野良猫が増えるのを防ぐことができます。
いわゆる「さくらねこ」ですね。
私の住む豊平区西岡は日頃からたくさんの野良猫を見かける地域です。
中には個人で野良猫に去勢、避妊手術を行う有志の方もいらっしゃるということを聞いていますが、なかなかすべての猫に施すのは体力的にも金銭的にも難しい現状があります。
知識を持ってちゃんと人間が管理をすれば、野良猫と人間は共生できる。
町内会の方々はじめ札幌市職員の皆様、この活動に尽力されている方々には本当に頭が下がります。
以前沖縄県の地域猫たちをご紹介しました。
沖縄の方たちも、すでに野良猫と共生することを選択しています。
この活動がまだ行われていない日本中の地域へ、更には世界中へ広がってくれることを期待します。
今回の研修はとてもためになりました
キャットシッターとして参加した動物取扱責任者研修会でしたが、それ以前に猫の飼い主のひとりとしてとても勉強になりました。
そしてこのブログを読んでくださった一人でも多くの飼い主さんに、動物愛護法のことや札幌市の活動を知っていただけたら幸いです。
自分の家族であるペットや身近な動物に、これからも愛情と責任と知識を持って接していきましょう😸💘
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